codeの美少女ゲームな日々。

美少女ゲーム(PC、移植版)に関する覚え書き。主にプレイ感想など。

『きっと、澄みわたる朝色よりも、』振り返り

ご無沙汰です。codeです。

さて、先日とあるゲームを購入しまして。

 

きっと、澄みわたる朝色よりも、

CGがとても綺麗なゲームとして有名ですね。

企画・監督・脚本・プロデューサーは『いつか、届く、あの空に。』でお馴染み朱門優さん、音楽は個人的に大好きな樋口秀樹さん。これがいい作品じゃないはずがない!

 

というわけで届いてから数日置いて、一気に読み進めてしまいました。(他のゲームはどうした)

忘れないうちにさっと振り返っておきたいと思います。以下ネタバレ注意。

 


『きっと、澄みわたる朝色よりも、』OPムービー - YouTube

 

〜ストーリー概要〜

崇笹丸には、昔離れ離れになった、仲良しの3人の仲間がいた。その名を「四君子」。それから幾年が過ぎ、芸術家志望の霊峰、夢見鳥学園で再び出会うことができた。それも同じクラス、そして、「四君子」しかいないクラス、"赤組"で。

しかし、時間が4人の心に距離を作ってしまった。笹丸はただ信じた、再び4人で「四君子」であるといえる日々が来ることを。それを信じて夢見鳥学園の文化祭、通称「彩生祭」(あやなしさい)で作品を作ることにした。

その作品の条件は、クラス毎に提出すること、そして、それぞれのクラスの色、つまり赤をテーマとすることだった。

笹丸は誓った。「あり得ない事をなし遂げてみせる」と。

(以上、Wikipediaより引用)

 

〜1周目『きっと、澄みわたる朝色よりも、』〜

この物語の基本になっているお話です。序章的な。

みんなが主人公の手に手を重ねてくれる場面がグッときました。アララギ、あなたいいこと言うな…(;_;)

でも最後の最後にひよが人知れず号泣するところ。「弱さが罪ならば 胸を指す痛みに 耐えてただ優しくありたい」。OPの歌詞にこのひよの気持ちも込められているのかな、なんて思うと切なくて苦しくて。

好きな人に好きになってもらえるということがどれほど難しいことなのか。どれほど幸せなことなのか。考えさせられました。

 

〜2週目「今、確かに此処にいるあなたと、」〜

ここからがお話の真髄。

読む側としては(いい意味で)ひたすらしんどいシナリオ。大切な人たちがみんないなくなってしまう。

最後まで主人公を想いながら、でも自分を犠牲にしながら主人公のひよへの気持ちを優先してあげたアララギ。姉として、主人公を受け入れて包み込んでくれた春告。ずっとずっとひたむきに、そして強く、主人公を想い続けてくれたひよ。

最後の最後に残ったのは、ミステリアスな生徒会メンバー若さん。

優しさとは痛みを伴うもの。

この学園に何が起こっているのか。その謎の解明は次の章に持ち越し。

 

〜3週目「出会いの数だけのふれあいに、」〜

ここで全ての謎が解き明かされます。

若さんがなぜ主人公を「じじい」と呼ぶのか。なぜひよをあんなにも慕うのか。この学園の秋がこんなにも殺風景のなのはなぜか。

そして、若さんの目的は一体何なのか。

若さんはずっと一人で待っていた。あの景色を作ってくれる人を待っていた。誰よりも孤独だった。

そんな若さんを、みんなが輪の中に入れて包み込む。もう一人じゃないよ、と伝えるように。

 

〜4週目「この手は繋がっている。」〜

これまでのギスギス感は全くなくなっています。男子キャラの半も人も、すっかり主人公を慕う良いヤツに。青姉も、青妹も、主人公と素直にやりとりできるように。とにかくハートフルな世界。

主人公の名前も色々あり変わっています。

「だんなさま」という呼び方はやめて、来るべき時のために取っておいて欲しい。そう告げられたひよの動揺、でも安心したような反応。これからの未来を一緒に生きていくという、二人の強い気持ち。

そして最後に、「若さん、彩生祭、始まったよ。」今はいない若さんの大切にしてきた彩生祭。その若さんが大切にしてきたものを大切にする主人公。

こんなん泣くしかないでしょう(´;ω;`)

 

そんなわけで、無事ボロボロ泣きながらシナリオを読み終えたわけです。

綺麗すぎるCGと伏線を上手に回収しているシナリオ、そして何より樋口さんのBGM。

泣けるし癒されるいいゲームだなぁと思います。

 

ただ、某批評空間でよく言われているようにこのゲームは攻略ヒロインがひよだけです。一本道です。なのでゲーム性はそんなにないのと、ひよがまあまあ独特なキャラクターなので、ひよを好きになれない人にとっては読み進めるのがだいぶ苦痛かもしれません。

是非とも体験版をプレイしてみて判断して頂きたいところです。体験版は1章まるまるプレイできますよ。

 

そんなところで今回はおしまいにしておきます。

ではでは。